手袋職人ブログ

タグ:スキー場

お届けは化粧箱につめて

ついでに心もつめて

重たいですぞ!(笑)

化粧箱

今日、新色の製作をしたのですが、
作りながら2ヶ所ほど気分で仕様変更をしちゃいました〜

作る度に仕様変更をするのも良いような悪いような〜
でも、悪い方向には進む事は無いのでご心配なく!

あと、
今週末に長野へグローブのインプレしに行くので、また仕様変更の可能性大かも.....(笑)
SG-001-5

ブラック×ブルー
ブラックにロイヤルブルーが映えます。




sg

ブラック×ブラウン
落ち着いた大人のカラーです。




SG-001-6

仕様変更箇所その1
ステンレスロゴプレートの取り付けを少し高級チックに




SG-001-7

仕様変更箇所その2
親指も曲げやすいようにシャーリング加工を施しました



私が意地からでも創り続けていきたい手袋
それはスキーグローブ

CACA−ZANから2008・09のプロトタイプスキーグローブ発表です。


   品 名 CACA-ZAN レザースキーグローブ(仮名)
   品 番 SG-001(仮番)
   カラー ブラック×レッド、ブラック×ブラック
       ブラック×ブラウン、ブラック×ブルー
       カラーオーダー可能(要見積)
   サイズ S/M/L/LL サイズオーダー可能(要見積)
   素 材 アウター 防水加工牛皮革 1.1mm厚
       インナー フェイクボア(甲側) 
            防温透湿保温中綿サーモフェイス(掌側)
       インサートフィルム 透湿フィルム「ポーレル」 
  
       予定販売価格 18,900円(税込み)


 素材の吟味から裁断・縫製全工程をひとりで仕上げるスキーグローブは、
世界で唯一CACA−ZANだけです。

SG-001-1デザインはオーソドックなデザインですが、指曲げ・プロテクションを考慮しました。






SG-001-2甲側は防寒性を考え密度のあるフェイクボア
掌側はグリップ性を重視して高機能生地素材「サーモフェイス」にベンベルグ起毛生地をラミネートした物を使用
また、透湿フィルム「ポーレル」をインサートする事により防寒性と防水性がさらに向上しています。



SG-001-3
アウターは、防水加工を施し、このグローブ専用にソフトにナメした牛皮革を使用
厚みも通常の革製スキーグローブより厚い1.1mmですので強度もあります。



SG-001-4
スキー場のパトロール用グローブで培ったノウハウを生かした補強アテ
 取引実績 苗場・かぐらみつまた・フラノ・万座などプリンスホテル系主要スキー場、瑞穂ハイランド、富士見高原スノーリゾートほか多数。





 ★★★Teamオーダーも御受けします。★★★
 チーム名等のオリジナル刺繍できます。個人名も刺繍でいれる事も出来ます。
 (10双以上 価格:500円/双〜 ロゴ・文字数により価格が変わる場合があります。要相談)

 ◆ご注文について
 CACA-ZANグローブは全工程を私一人で製作しているため、生産能力にも限界があります。
 よって、販売は自社通販のみの取り扱いとなっています。
 お問い合わせご注文については、TEL・メールでご連絡下さい。

 ◆サイズについて
 お問い合わせ頂きましたら、サイズ表のご案内をさせて頂きます。
 また、サイズが合わない場合は未使用品に限り交換いたしますのでご安心下さい。
 注)カスタム製品については交換できません。

 ◆お支払いについて
 銀行振り込み、ゆうちょ銀行、代引きのご利用となります。

 ◆送付方法・送料
 福山通運パーセルパック 全国420円
 エクスパック      全国500円(翌日着)
 代引きの場合 ヤマト運輸(送料地域により変わります・代引き手数料420円)
 
 

     ◆◆◆各種オーダー手袋、制作いたします。◆◆◆
        お気軽にお問い合わせ下さい。
          イズイシ手袋 イズイシ
           TEL0879-43-5676
        izuishi*m31.sanuki.ne.jp(*を@に変更して下さい。スパム防止)
         http://www.caca-zan.com

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16)掌にアウトシーム(外縫い)でハギマチを縫付けます。
17)縫い付けが出来ました。
   外縫いにする事により縫い代の違和感が無く、また指曲げがし易くなります。
18)人差し指に補強アテを付けます。
   


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19)縫付けました。ここも擦り切れやすい部分です。
20)サイドにファスナーを付けます。
21)ファスナーはYKKビスロン9cmファスナーで、繋ぎカンが付いています。



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22)ファスナーが付きました。あともう少し
23)主縫い最後の工程、縫いまわしで手袋の形になりました。
24)次はインナーを縫います。
   インナーは防寒性と操作性を考えた高機能素材を使います。



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25)主・インサートフィルム・インナーで構成されます。
   インサートフィルムは透湿フィルム「ポーレル」
   これで、さらに防寒性と防水性が向上します。
26)エキップメントマシーン「反し棒」でアウターにインナーを挿入します。
27)やっと表向きに....
   チラッと中が見えますが構造が分かりますか〜??



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28)縫製の最後の工程、腕ミシンで裾を革で巻きます。
   この裾部分、市販のグローブは殆どが合成皮革で巻いています。
   CACA-ZANは仕上がりの綺麗さ強度を考え皮革を使います。
29)飛び出た余分な縫い糸をバーナーで焼きます。
   こうする事により糸のホツレが無くなります。
30)全工程の終わりアイロン仕上げをしてグローブが仕上がりました。


いやー
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
これで貴方もスキーグローブが作れるようになるでしょう。(笑)

スキーグローブで日本一になったる〜
なんて野望はありませんが、
元々はスキーグローブが専門の私
でも、今では日本でスキーグローブを作っている所が無くなりつつあります。
だから、歯を食いしばってもスキーグローブを作り続けて行きたい!

と言う事で
やっと
やっと
長年の野望のスタートラインに着くべく
プライベートブランドCACA-ZANのスキーグローブの先行サンプルが仕上がりました。

そんで、ちょっとCACA-ZANスキーグローブを少しで分かってもらう為に制作工程のご紹介したいと思います。
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1)まずは裁断、しかし甲側はすでに出来てたりして(笑)
2)甲側の裏側です。防寒性とデザインを考え5mmウレタンを2重貼りしています。
3)掌側にも防寒性を考えウレタン貼り(5mm)




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次に縫製にかかります。
4)掌の主要部分にベロ(親指内側)を縫付けます。
5)掌に大き目の補強アテを縫付けます。
6)ベロと補強アテが付きました。
2重ステッチで糸は耐摩耗性に強いボンド糸を使っています。




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7)親指の内側に外側を半分縫い合わせます。
8)縫い合わせ部分に親指の補強アテを縫付けます。
9)親指の補強アテが付きました。
この親指の縫い合わせ部分がポールを持ったときに擦り切れて穴が開きやすい箇所です。そこを補強します。




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10)親指の残り半分を縫い合わせて、掌が仕上がりました。
11)横マチ・ハギを繋ぎ合わせます。
12)繋ぎ合わせた状態です。
スキーグローブはグリップし易いように、立体裁断になっています。
その形を見ると良く分かると思います。




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13)次はソーイングマシンを変えて掌の手首部分にゴムで絞りを入れます。
14)4本ゴム入れしました。これで手首からの雪の進入を防ぐのと手袋の収まりが良くなります。
15)甲側・掌側・ハギマチと各パーツが縫いあがりました。
あとは、この各パーツを縫い合わせます。
ここからはかなりの熟練の作業となります。


スキーグローブ 制作編その2へ続く↑

あれっ?
あれれっ?

たしか11月の半ばごろに寒気が入り東北地方でも結構な積雪があったはず。
記録的な暖冬だった昨年に比べ、
今年はイケるぞ!
なんて思っていましたが......

今もスキー場と取引のある私ですが、
やはり毎年雪の便りは気にしています。
だから、前年度、前々年度とだいたいその冬の事を記憶に留めておりますが、
2年連続で記録的な暖冬だとスキー場だけじゃなく手袋業界も大変なことになりそうです。


富士見高原スノーリゾート 12月22日オープン

スタッフ用スキーグローブ、どうにか間に合いました〜

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