もう5年ほど前になるでしょうか?
OEMで作ったサイクルグローブがありました。
http://www.stem-design.net/
http://blogs.yahoo.co.jp/promenader50/18672924.html

なんで私が作ったのが分かったのか?
どうやって調べたのか?

そのStemデザインのグローブと同じような感じで、鹿革で創ってほしいと依頼がありました。

OEMで作ったStemデザインのグローブ、
革は支給でだったのですが、これがハッキリ言って手袋に向いているような革ではありませんでした。
その事は先方にも伝えましたが、
「これでいってほしいと。。。」

当然、これでええのか?と言うようなグローブが。。。
見た目はそれなりに見えますが、フィット感とか操作性を考えるとどうかと。。。

ま、世の中に「この手袋は如何なものか?」と言うのは、僕は見た限りでは結構あります。
特に近年は、製造コスト削減のため材料に安価な素材を使っているものが多く、
当然そんな素材を使って良い物は作れるはずもありません。

哀しいかな、現在の大量生産の手袋業界では、そんな素材を使わないと利益が確保できないのが現状です。

手袋の良し悪しは素材によって決まる!

料理も同じですが、やっぱりいい素材を使うと良い手袋が作れます。
パターンも関係はしますが、手袋言うものは人間の体の中でも神経の一番通った手に着けるものですから、
構造がシンプルなほど違和感は少なく手にフィットします。
僕はそんなプレーンな手袋が好きです。

でも、巷にはプレーンの手袋は少なく、とくかくデザインで訴える手袋が多いことか。。。
だから、買う方も良い素材を使ったプレーンな手袋の着け心地を知らない。。。

僕は素材に妥協はしない!

現在、鹿革をメインで手袋を創っていますが、
レザノヴァという特殊加工をしたものを、和歌山のタンナーにオーダーしています。
しなやかで耐久性があります。
それは、日本で弊社だけが使っている素材です。
そして、一双一双思いを込め最高の技術で創り上げる。

ちょっと話がそれましたが。。。(^_^;)

え〜と
オーダーメイドの鹿革サイクルグローブです。
革の厚みが1.3mmほどありますので、甲側はピケ縫い、掌側はゲージ縫い、
甲側一枚革で繋ぎ目も無く、
手への違和感を極力少なくした造りになっています。
DSC_0679
DSC_0680
DSC_0681