手袋職人ブログ

2009年11月

昨日は「尾原手袋製作所」と言うところへ「行って来ました。

オーナーの尾原さんは、手袋会社N社の元社員。
そこを退職して、バイクグローブ製造販売で頑張っていると言うことを、
噂ではかねがね聞いておりました。

お店が先月に開店したばかりで、店舗には本店以外では唯一ペアスロープの商品と尾原手袋オリジナルグローブなど置いています。

これは、是非とも行かねばと、
いそいそと抜き型工房の川崎君を誘って行ってきたわけですが、
実は尾原さんとは初対面。
言ってみれば、バイクグローブに関してはライバルかも分かりません。
しかし、今の世の中お互いが鎬を削ったって意味がない事。

お互い手袋には熱い想いがあります。
ここは、各自の知恵を出し合い、今後生き残っていけるよう協力しあえたらと思います。
もちろん良きライバルとしても。。。

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むむむむむ・・・

「抜き型工房かわさき」のHPができている〜

手袋屋にとって抜き型は無くてはならない物。
そんな抜き型を創る、職人川崎君と知り合ったのは約3年ほど前。
飛び込み営業でやってきた彼。
一目見て波長が合った!

それからの付き合いで長くは無いが、お互いの工房で業界について沢山語りあった仲。

これからも、お互い業界(自分ら)の発展のために頑張ろうね!と

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どうも親友には、僕は不良オヤジと思われているみたいで。。。

確かに、僕の日頃の行動は良とは言えないから
不良となるわけかな?

と言うことで(どういうこと?)

先週末、高知へシーカヤックマラソンに行って来ました!
大粒の雨が降る中、10kほどしゃかりきに漕いできました。
そのあと、早々に艇をカートップして、地元香川のUビレッジへサッカーの試合に出るためとんぼ返り

むむむ

確かにこれは不良オヤジと言われても仕方ないか。。。(笑)

PS:今朝から久々のジョグ再開!
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100%完璧なウインターグローブは出来ないけど、
一針一針心を込めて創ったモデルが一つ増えました。

CACA−ZAN イズイシが創るオールハンドメイドのグローブを貴方に。。。
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  品 名:ウインターグローブ BAZOOKAー005
  品 番:BZ−005
  サイズ:S/M/L/LL(サイズオーダーも可能です。要見積り)
  カラー:ブラック、ブラウン
  価 格:18,900円(税込)
 
  MATERIAL
     BODY 防水加工オイルドステアハイド 1.0mm厚
     インナー 防風・透湿・保温中綿「サーモフェース」
          透湿防水フィルム「ポーレル」
     ロゴプレート ステンレス

 ご購入は、CACAーZANホームページまで

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最後はBZ−005の全体的な外装の仕様を

DSC_0149甲側には一つ山三本ステッチでレトロな感じを醸し出し、ヨーロッパ車にもお似合いです。







DSC_0151ライトな感覚で着けこなすと言うのを目的に作ったので、全長はBZ−004より2cm短め。
しかし、袖口は十分多い被せますから風の進入もありません。
また、逆に袖口をグローブに多い被せることも出来ます。





DSC_0142手首のベルトは一本です。
この手のベルト、案外デザインだけで実用に欠ける物が多いですが、
グルッとグローブを一周していて、締め付けも三箇所のホックで調整できます。





DSC_0145BZ−005の一番の拘りは、ririのファスナー
当初はファスナーまで必要ないと思い、ファスナー無しモデルも作って見ましたが、
両方比べてみると、ririのファスナーが一本入ることにより高級感が全然違いました。
袖口もファスナーでフレキシブルに調整できます。

ririファスナー
を使うことにより、当然価格は高くなります。
この不景気のデフレ時代に逆らうようになりますが、
良い物を創りたいと言う想いに逆行したくありません。

そのために、僕はプライベートブラインド立ち上げたのですから。。。

香川でも、今日は朝から木枯らしのような強い冷たい風が吹いています。
明日はもっと寒くなるとの情報も

さて、ウインターグローブにとって大事な所。
それは何といっても防寒性です。

いかに防寒性を上げるか、
それは簡単な話。
空気の層を厚くするだけ。。。
しかし、厚ぼったい手袋では操作性が犠牲になります。

そう!
防寒性を上げる事と操作性を良くする事は相反することなのです。

先日のVIBESミーティングでこんな人がいました。
「凄く暖かくて、それで手に汗をかかない手袋はないですか?」
「そそそんな手袋どこにもありません!」
と、お答えしました。

真冬でも暖かい時もあれば、指先の感覚が無くなり千切れそうな寒いときもあります。
また、寒さに対する個人差もあったりします。
その全てを満足させる手袋なんて。。。

防寒性と操作性
どこで妥協するか難しい問題です。

とりあえず、BAZOOKAのインナーは良い素材を使い防寒性と操作性を両立したウインターグローブに近づけるよう創りました。
IMGP0923のコピー薄いながら保温性を考えた5層構造のインナー素材。
保温素材で発熱素材と謳っているモノが沢山ありますが、
常に強い寒風にさらされるバイクグローブでは、発熱量より放熱量が上回りその効果は殆んどありません。
結局は、防寒性を上げるには素材を厚くするしか手はないのです。

NEWモデルのBZ−005は、ライトな感覚で着けてもらいたいので、あえてボアインナーは採用していません。

BZ−003/004はボアインナーを採用していますので、防寒性はこちらのほうが高いです。





IMGP0925のコピー通常使われているインナーはボックスパターンが多いのですが、BAZOOKAのインナーは縫い目が少なく保温性の高いガンカットパターンを採用。













IMGP0927のコピーさらにインナーに透湿防水フィルム「ポーレル」を被せます。
これで、更に防寒性と防水性が上がります。













IMGP0928縫いあがったボディとインナーの最終形態です。














IMGP0930ボディにインナーが入りました。
最後は裾処理をして完成となります。

要するに、ウインターグローブはこれだけ手間暇かけて創っています。

今年もはや11月。
どうも今年も暖冬とか?
手袋屋にとっては暖冬は死活問題
でも、バイク乗りにとってはありがたい事だよね。

さてさて、
今頃になってと言う観はあるのですが、
ウインターグローブの新作が出来ました!

普通、冬物手袋の企画なんて夏ごろには終えないといけないのですが、
ま、それはOEMの話。
大体、冬も終わり春が過ぎ夏が来る頃に、冬物の企画なんてノル気がしない。

自分ブランドとしては、創りたくなった時がその時なんです。

では、3部構成ぐらいで新作グローブのご紹介などいたしましょう!
他ではここまで見せる事はありませんぜ。

まずは、素材選びから始まっているわけですが、
php大阪のM社に出向き、自分の理想にあった革を物色。
防水加工を施したオイル調でとてもソフトな牛皮革を仕入れてきました。
厚みも若干厚めの1.0mm、耐久性もあります。











IMGP0922IMGP0921一針入魂、丁重に縫い上げていきます。
使っている糸は、耐摩耗性のあるボンド糸。